【新唐人日本2010年12月8日付ニュース】
【司会者】皆様、こんにちは。過去数十年、宇宙人は、ずっと人類の関心の的でした。ただ、以前は真剣に取り上げられることが少なく、数年前までは、学者が公の場でUFOを口にするのもためらわれていました。
しかしイギリス、フランス、デンマークなどの政府がUFOに関する文書を公開すると、科学界のUFOに対する見方も、変わり始めます。
2010年1月、世界で最も歴史ある科学学界、イギリスの王立協会が“地球外生命の探索とその科学がもたらした結果”と題する科学者会議を開催。2日間の会議には、国連やNASA、欧州宇宙機関の代表など、天文学者や社会学者、宗教学者など、各界の専門家一同が会しました。
会議で中心となったテーマは “人類が宇宙に存在する唯一の生命なのか”です。宇宙人は、本当に存在するのでしょうか。地球に来たことがあるのでしょうか。これらの問題をたずさえて、ヨーロッパの有名な専門家や学者に取材をしました。
広大な星の海の中で、どれだけの星が我々の住む地球と同じように生命を育んでいるでしょうか。この宇宙において、人類が唯一知恵を持つ生命なのでしょうか。宇宙は我々の肉眼で見るように、がらんとした空洞のものだと断言できるのでしょうか。この宇宙から、無数の目が我々地球人の一挙手一投足に対し、固唾を飲んで見ていないといえるのでしょうか。
これまでのところ、科学はまだこれらの問題に答えられていません。しかし、だからといって人類が生命への探索をやめたことはないのです。
1969年7月21日、それは人類が初めて月面に降り立った日です。世界への実況中継が行われる中、アメリカ航空宇宙局、NASAのアームストロング船長は、アポロ11号から降り立ちました。そして船長の口からは“神よ、信じられない”との言葉がもれました。
するとこの時、電波が突如乱れ、数分間、交信不通になりました。アームストロング船長は一体、何を目にしたのでしょうか。これは永遠のなぞとなりました。NASAによると、交信が途切れたのは技術の故障が原因です。しかし、このわずか数分間の空白により、人々は限りない想像力を膨らませることになります。
アームストロング船長が目にしたものは一体何でしょうか。この40年、無線愛好者によって録音されたアポロ11号とNASAの交信内容が、世界各地へと広まりました。
この録音によれば、交信が途切れる前、アームストロング船長はこんな言葉を最後に残しています。“おお神よ、信じがたい。ここには別の星の宇宙船がある。彼らはこっちをじっと見つめている”
この録音は確実な証拠なのか、偽造されたのか、あるいは宇宙人の存在を証明したのか、知る由もありません。
この問題の答えを探すことが肝心なのではありません。本物かどうかさえ分からない録音がこれほど広く伝わったことから、人類がどれほど宇宙人に関心を持っているのかが分かります。
この40年来の根強い疑問、それは、アメリカのホワイトハウスやイギリスのバッキンガム宮殿、ロシアのクレムリン、中国などが地球外生命の秘密を知っているのでは?宇宙人の存在を隠しているのでは?というものでした。
第二次世界大戦の初めから、一部の国はUFO・未確認飛行物体に関する情報を専門に集め始めました。特にイギリスとアメリカの2国です。
イギリスの国防省は、空に現れたUFOの文書を専門に収集するチームを20年前に設立。最初に公文書を手がけたのはこの人物、ニック・ポープ氏、イギリス国防省のUFO首席専門家です。
英国防省UFO首席専門家 ニック・ポープ氏
「90年代、私は国防省でUFO現象の調査・研究をしていた時、毎年、国防省の200~300件の報告書から、国防価値のある情報を探していました。英国政府が“情報自由化法案”を出すと、UFO関連の質問が最も多く寄せられました。数百名がUFOの質問に殺到しました。最後 政府はUFOの文書全てを公表することにしました」
2005年、イギリス政府は“情報自由化法案”を公布。2008年5月、イギリス政府は正式に、UFOに関する文書の機密解除に着手しました。1万ページにも上る文書の中で、UFO関連の文書は大体180件ほどでした。
イギリスシェフィールド大学のデービッド・クラーク博士は、イギリス公文書館UFO部門の顧問です。
英国国家公文書館・UFO顧問デービッド・クラーク博士
「国防省下には2つのUFO部門があります。1つは文民主体で外交機関のようなものです。大概の文書はこの部門からきます。もう1つが秘密の情報部門です。だから、文書の面白みが増すのです。公開文書の中には情報部門の資料もあり、2部門の文書が調べられます」
英国防省UFO首席専門家 ニック・ポープ氏
「わずか数週間で200万人がこれらの文書をダウンロードしました。これら文書が公開される前、UFOは笑い話でした。でも今、政府は真剣に取り組んでいます。パイロットなどがUFOに出会った報告やレーダーの追跡報告もあります。これは真剣な問題だと意識されました」
イギリスの国家公文書館のサイトでは、“UFO”と入力するだけで、イギリス国防部門が段階的に公開した、過去2年分の100の文書が見られます。中には、目撃者からの報告、国防省と報告者との手紙のやり取り、議員の文書による質問、さらには今年8月に公開され、話題になったこんな事件もありました。
ある書簡によると、イギリスのチャーチル元首相は、第二次世界大戦中、イギリスの空軍パイロットがイギリス海峡でUFOに遭遇したという内容の報告書を、50年間非公開にするよう要求。人々の恐怖を招かないためです。報告者は、イギリスのある科学者。祖父はかつてチャーチル氏の身辺警護でした。
宇宙人は本当に存在するのでしょうか。UFOは、宇宙人の移動の足なのでしょうか。公開された機密文書には、目撃者の記憶に基づいて描かれたUFOの形が残っています。
UFOとは何なのでしょうか。1947年7月、ロズウェル事件が起きた当時、“UFO”という言葉は、まだ知られていませんでした。
英国国家公文書館・UFO顧問デービッド・クラーク博士
「ロズウェル事件は1947年に起こりました。第二次世界大戦直後です。ロズウェルは米ニューメキシコ州の町で、広島に原子爆弾を落とした米空軍大隊が駐留していました。それは当時、世界で唯一核兵器を備えた空軍大隊でした。1947年当時、誰もUFOを知りませんでした。その年の6月、ケネス・アーノルドという人がワシントン州を飛行中、UFOを見ました。飛行中“未確認物体を見た”と告げました。それは湖面をかする円盤のようだったので、“空飛ぶ円盤”とマスコミが呼び始め、人々の関心も引き始めました」
その1週間後、UFOがロズウェルに墜落したと報告されました。ある農民が、飛行物質の残骸が自分の田畑に落ちていることに気づき、すぐに近所の空軍基地に通報。軍は翌日の早朝、大規模捜索を始め、付近を厳重に封鎖しました。
その後、メディアはUFOの墜落を伝え始めます。しかし、軍はUFO墜落を否定し、墜落したのは、気象観測用の気球に過ぎないと述べました。
事件は、瞬く間に忘れ去られていったものの、20年余り後、もう1人の目撃者がトーク番組でこんな発言をしました。“山に突き刺さっていた飛行物体は、前の部分がほぼ完全に壊れ、残りは地面から30~40度であらわになっている。現場には破片が散乱し、周りには、生物の死体のようなものが横たわっていた。体長は長くはなく、せいぜい120~150センチほどだった”
ロズウェル事件は、いまだに謎の事件です。しかし、ロズウェルの農民が見たのは宇宙人の乗った飛行船だと信じる声はやみません。科学者は、このような空飛ぶ不明物体、つまり未確認飛行物体を“UFO”という言葉で呼ぶのを好みます。
イギリスのUFO研究家、ケビン・グートマン氏は、1977年に目撃したUFOについて語りました。
英国UFO専門家 ケビン・グートマン氏
「私が2度目のUFOを見たのは1977年の復活祭の時です。私は友人とUFOを見たのです。クレイドルヒルから下りてホワイトゲートに行くと、空を観察していた人々がそこに集まっていました。右側のゴルフ場の方を見ると、4つの赤い光が飛んできました。光の距離は均等でした。光は古い墓場を通り過ぎ、ある山をかすめ・・・それは鉄器時代の要塞で、クレイドルヒルの反対側ですが。突然我々の目の前に現れて、赤い光がとまると、一列に並びました。互いに等間隔を保ち、ピカピカ光りました。そのうち1つが地上に光を放ち、突如、一番左からつまり最初に見た光――リーダーというべき光が左に突っ込み、90度完璧に旋回すると、体を仰向けにして、空へ上っていきました。1分後3つの赤い光も一直線に天に上り、我々の視線から消えました。ここで言いたいのは1、当時は夜だったこと。2、当日 雲がなかったこと。3、月夜で非常に静かで、風もなかったこと。1,6キロ以上離れた電車の音すら聞こえました。でも飛行物体は音を一切出さず、驚きの静かさでした。1977年のことです。英国空軍やNATO 米軍であれ、当時の一切の試験は今ではもう時代遅れです。あれほど静かに素早く回転するのはこれまで見たことがありません。あの場面、永遠に忘れられません。実に信じがたい光景でしたから」
2008年5月から今までに、イギリスの国防省は、1万ページもの文書を1ページずつスキャンして、パソコンに取り込んできました。これまでのところ、イギリス公文書館のサイトでは、機密解除されたUFO関連の文書が6件見られます。
英国防省UFO首席専門家 ニック・ポープ氏
「英政府のUFO文書の中で最も面白いのがレンドルシャムの森の事件です。1980年12月 UFOが森に落ちました。目撃者は2つの軍事基地の米空軍兵士。一部の兵士がそれに近づき触れました。彼らによると、UFOの側面には変わったマークがあって、エジプトの象形文字のようでした。後に放射線検知器を使ってUFOの墜落場所と周囲を測定しました。英国情報部門の調査ではUFO落下地点の放射線は周りよりも明らかに強かったのです。公開文書のうち、他に面白いのは1993年コスフォード事件です。私がこの調査の責任者でした。ある日、UFOが英国全土で6時間以上も目撃されました。特に2つの軍事基地の上空をUFOが飛んでいきました。気象庁の職員によると、三角形の物体がゆっくり移動し、その後、軍用機の無数倍の速さで地平線に飛んでいきました。空軍歴8年の将校が私に告げた話です。この事件でUFOに最も懐疑的だった政府官僚も真剣に向き合い始めました。私が非常に着目している事件は1991年4月、英国上空でイタリア機がUFOとぶつかりそうになった事件。飛行機は当時高度約6600mでした。1995年の他の事件だと。ブリティッシュ・エアウェイズのボーイング737型機がマンチェスターに着陸の直前、地上から約2,700mの所で三角州の形の飛行船が猛スピードで通り過ぎました。軍や民間のパイロットともにUFOへの関心は高かったです。一部は公の場で語るのをためらいます。UFOはまだ正式に認められておらず、UFOを語れば自分のイメージが崩れると。一部のケースではUFOに発砲したり、発砲を試みたりしたパイロットもいます。1976年イランのパイロット――パルヴィ・ジャファリ氏は禁止空域に入ってきたUFOに対し、ミサイル発射を試みました。レーダー追跡の記録もあります。他のケースは1980年ペルーのパイロットがUFOに発砲。彼はオスカー・ウェルタです。ウェルタ氏によると、UFOに命中しましたが、UFOは無傷だったそうです。これらは事実です。これらが宇宙人の船なのかは不明です。外国軍の開発したモデル機かもしれない。でも実際にあったのです。UFOをどう見るにせよ、ここには国防と安全の問題が存在します。宇宙には他の生命があると信じます。知恵のある生命の存在も信じます。宇宙人が地球に来たのかは断言はできません」
地球上には、多くの謎が残されています。エジプトのピラミッドは誰が建てたのでしょうか。またイギリスのストーンヘンジを作ったのが今日の人類ではないのなら、有史以前の地球人なのでしょうか。彼らはどこに行ったのでしょうか。地球を訪れた宇宙人は、かつて地球で暮らしたことのある生命なのでしょうか。彼らが地球人と接触するねらいは何なのでしょうか。
1961年、ある有名な事件が起こりました。アメリカ人のバニー・ヒル夫婦がUFOにまで連れて行かれたそうです。宇宙人は彼らに、一通りの医療検査を行いました。
1961年9月19日の雨の夜、ヒル夫婦はペットの犬を連れて、カナダの旅行からアメリカに帰る途中でした。運転していると、突如、目の前に光る飛行物体が出現。まばゆい光を放つその物体は、空高くから地上30メートルのところまで降りてくると、空中でとまり上下にゆれていました。奇妙なのは、プロペラ音も、ジェット機のエンジン音もなかったうえ、飛行物体が近づいてくると、車の無線電波が完全に途絶えたことです。
なんともいえない恐怖感が2人を襲います。ヒル夫婦は身を潜めて、アクセルを踏み懸命に逃げました。
程なくすると、車の後方から奇妙な規則正しい音が聞こえてきました。そして2人は突然、体の力が抜けて、眠気に襲われ、知覚を失いました。この飛行物体と脱出前のことについて、2人はまったく覚えていません。しかしこの後から、2人は毎晩悪夢にうなされ始めます。やむなくボストンの精神分析医を訪れ、催眠治療を受けました。
催眠状態で、2人は宇宙人に出会った詳細を思い起こしました。彼らのよみがえった記憶によると、いくつもの黒い影が車の前に現れました。彼らは背が低かった点以外は、見た目は人類に似ていましたが、頭部は人間の頭とはかなり違っていました。彼らには髪の毛がなく、頭の両側には耳のような穴もありました。バニーさんは車で逃げようとしましたが、車はまったくエンジンがかかりません。抗いがたい強い力でヒル夫婦は車から引きずりおろされ、UFOに連れて行かれると、身体の検査をされました。
彼ら宇宙人の狙いとは一体何だったのでしょうか。
英国防省UFO首席専門家 ニック・ポープ氏
「事件の真偽は判断できませんが、宇宙人に誘拐されたことのある数百名と話したことがあります。死去数年前のヒル氏にも会いました。彼らは嘘をついておらず、事実だと考えています。これは真実で実際にあったのか、それとも思い込みなのか、私は断言しません。宇宙人が本当に地球に来たのなら、人類と接触を試みたのなら、彼らの人類に対する態度は我々が野生動物に対するのと同じでしょう。野生動物の研究の際、我々は隠れて出来るだけ接触を避けます。動物に麻酔を打ってから実験を行います。彼らの身にタグをつけます。宇宙人が来たとしたら、我々の研究のためかもしれません」
専門家があくなき研究を続ける中、有名な天文学者ホーキング博士は、驚きの発言をしました。2010年の初め、アメリカのテレビ番組が製作したドキュメンタリー、“ホーキングの宇宙の世界へ 宇宙人特別番組”の中で、宇宙には地球を脅かす命が存在すると述べたのです。
ホーキング氏によると、宇宙の生命体にはいくつかあります。例えばカエルに似たもの。口は食べるためだけではなく、大きな吸盤のようになっており、吸い付く力を利用して、這いながら前に進みます。
他には、見かけがコウモリのようで、飛んだり跳ねたりできるものもいます。触覚の2本の針で獲物に神経毒素を注入し、気を失わせてから自分のえさにします。
ホーキング博士は人類に警告します。“一部の高等な生命を持つ生物は、遊牧民のように、資源などに好奇心を持てば、巨大な飛行船に乗って、到着可能な星を侵略。資源を奪ってから、また別の獲物を探す。地球はこうして彼らの植民地になる”
博士は続けます。“人類の結末は、アメリカの先住民よりましではない”“我々人類を見れば、知能を持つ生命が自給自足すら出来なくなり、資源をとことん使い尽くすまでにいたったのかが分かる”。そして最後博士は、自分を守るために、軽率に宇宙人を探したり、進んで彼らと接触したりしてはならないと結びました。
過去数年の間に、次々とUFO関連の文書が公開されました。ヨーロッパでは、イギリスのほか、フランス、デンマーク政府も相次ぎ、UFO文書を公開しました。イタリア政府も一部公開済みです。ブラジル、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランドも機密のUFO文書を公開する予定です。
宇宙からの来客は、地球人にとってずっと謎の存在です。人類の宇宙人に対する探索は、これからも続いていくことでしょう。
宇宙の変化、さらに宇宙人と地球との関係について、これからも注目していきます。では、今回の番組はここまでです。ありがとうございました。次回お会いしましょう。
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